もうひとつの時間
小説や、エッセイを読んでいると、
自分の生活している時間と同時に、
物語の、または作者の生活時間が動いている気がします。
頭の片隅で物語も生きていて、
別の次元で進んでいる感じ。
早く戻りたくて仕方なかったり、遠くから眺めている気分になったり。
読み物って不思議だな。
ただ今公開中の『西の魔女が死んだ』の原作者、梨木香歩さんの作品がとてもすきです。
私が、幼い頃暮した町のきおくがよみがえるのです。
草木の匂い、
雨上がりのそらのはやさ、
あこがれのあの人と、
友達と駆けたあの庭。
近くでまわるストーリー。
読み進むたび、読み終わるのが惜しくなる。
このお話もあと少し。
どうなるのかな。
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: 文庫
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