ゆきのあさ

朝起きて、カーテンをあける。
雪が降りだした夜の
つぎの朝はそれが楽しみだったなぁ。
今日はうっすら雪化粧。
いつもの寒さ。
ばりばり霜を踏んだり、
氷に足を滑らせたり。
かわらない冬の景色。
こんなに星が見える街にいたんだ。
雪のなか顔を上げる。
いまよりずっとクリアで近くに輝いてたのね。
冬が好きなのは
この街で育ったから。
きっと、そう。